金融に関するフィリピンの一般常識

 フィリピンも日本同様に銀行法があり、銀行の中にも都市銀行、地方銀行等に分かれています。
その他にもフィリピン中央銀行が管理する様々な金融商品を扱える日本で言う信用組合から質屋
までありますが、その他にも日本同様に 保険会社からの商品も数多く出されています。

  しかし、フィリピンペソという通貨か米国ドルに置き換えないと、有利な金融商品はありえません。
良く日本から来られた方が円で何か良い投資はと言われますが、フィリピンの都市銀行では円口座
は作れますが、金利は日本円ですから日本と変わりません。即ちゼロ金利です

  又、両替は銀行でも行っていますが、街には政府から認可された両替商があります。良く判らない
人はやみ金融とか言われますが、日本の方は日本ではないシステムは全ておかしい(やみ)と勘違い
されるケースの最たるものです。

  さて、両替ですが日本の方は日本円を持っています。日本では一律 100円あたりドルに両替する
と1円50銭の手数料が取られますが、此処では自由相場です。銀行でも交渉すれば両替手数料は変
わります。しかし大概の場合、ここで円をドルやペソに替える場合、25銭の手数料です。小さなお金な
らあまり気になりませんが、例えば1000万円では日本で両替すれば15万円の手数料がかかりますが
ここでは、2万5千円で済みます。12万5千円が此処で替えたほうが得します。我々はいつも大きな金
額を替えられる方には、まず日本円口座を作りそこに円で送金してから、此方でドルかペソに替える
事をお勧めしています。

  またその逆に此方で持っているお金を海外に送金したい場合は、ドルや円は例えその金額が億円
単位でも、直ぐに送金できます。但しペソの場合、送金にはドルか円に替えないと送金は出来ません。
外貨準備高の少ないフィリピンではペソをドルに替えるのに銀行で40年前の日本同様に制限を加え
ています。その制限とは一人当たり期間2週間以内で5000ドルしか両替出来ません。10名の名を借り
れば5万ドルになるのですが、それも大変なので、そこで先ほどの市中両替商が役に立つのです。
多少は両替比率は悪いのですが(それが両替商の利益)両替が出来ます。

  ではフィリピンペソは大丈夫なのかと言う疑問を持たれるかも知れませんが、1990年代前半には
100ドルが2000ペソ台で日本の円が1ドル100円台でした。しかしその後好調なアジア経済に乗って
アジアはバブル時代へと移行し、インフレ傾向でペソは100ドル3000ペソへと下落し、1998年のタイ
を発端としたアジア通貨危機で一揆に下落して2004年には100ドル5500ペソまで下落をしました。
しかしペソの下落は日本人にとっては、今まで100万円ものが50万円で買えるようになったのですから
むしろ良かった時代でした。

 

 しかし、世界経済の流れは今までの米ドル一辺倒の時代からユーロや中国元が台頭し始め、日本
の円も国債の乱発による負債総額の異常な増大とそれに加えて輸出立国としての立場を中国に奪わ
れたことにより円通貨自身の将来性に暗い影が落ち始めています。
2006年 米ドルや円は他通過に弱含みとなり、中国の影響を背景にしたアジア通貨は強含みに一転
し、100ドル5000ペソ、1万円で4000ペソと現在推移しています。
一時は1万円で5500ペソを両替して、我が家の春を満喫していた日本人も今はすこしガッカリしていま
すが、また1万円が5000ペソになることは現在の日本経済の特に輸出傾向からみて、先行きは暗い
と思われます。

  こうした条件の中で、私どもは有利な金融商品だけでは無く、確実安全な商品と組み合わせて皆様
の金融資産運営のアドバイスを行っています。